パニック障害体験談その② パニック発作
その後、頭痛と動悸は頻繁に起こるようになりましたが、それでも、仕事はたくさんあるので、休む事無く仕事にいっていました。
しかし、以前は、友人と話す時だけ、頭痛や動悸を感じていたのですが、しだいに、誰と話しても同じような症状が出るようになってきました。「誰とも話したくない」、「一人になりたい」などという考えが自然と自分の中に生まれ始め、意図的にみんなと話すのを避けるようになりました。そして、気が付くと、昼食すら誰もいない所で一人食べるようになり、完全に孤立してしまいました。
そんなある日、仕事でシンナー系の薬品を使うことがありました。僕は、心のどこかで「シンナーか。頭が痛くならないかな」と不安に感じ、薬品のふたをあけました。そのとたん、急にいつもよりも激しい動悸、めまい、息を吸い込んでもはけない過呼吸のような形になり、ふと自分の手元をみると両手先がタコのようにクネクネ動いて自分では全くコントロールが出来なくなってしまいました。
そう、その薬品がパニック発作のきっかけだったのです。
僕は、目の前が次第に白くなっていくのを感じ、気が付くとその場にうずくまり倒れていました。倒れている間も、意識はあって、自分で何とかコントロールするように心がけましたが、体が全くいう事を聞かない為、完全にパニックに陥りました。
その間、最もつらかったのが呼吸です。息を吸う事ができても上手く吐けないので、何度も何度も息を吸っては吐こうとしました。しかし、上手に息を吐けている感覚がないので焦ってしまい、呼吸が荒くなり、感覚的には、水中で溺れているような感じでした。僕はこの時、自分は死ぬんだと何回も思いました。
その内、だんだんと発作がおさまり始め、自分で色んなものがコントロールできるようになると、周りを冷静に見られるようになりました。そして、まず、最初に思ったのが「ああ、生きてる」でした。
気が付くと自分の周りには、その友人を含めた同僚達が大勢集まっていて、みんな、それぞれ心配そうな顔で僕の体をゆすったり、大声で話しかけたりしてくれていました。僕は、体をおこして立ち上がろうとしましたが、みんなに引き止められそのまま病院に運ばれました。
言うまでもありませんが、運ばれた先は内科です。その頃は、私も含めた誰もがパニック障害だとは思っていません。なので、体のどこかに異常があったと考えるのは普通の事です。病院で色々と検査を受けましたが、やはり身体的な問題は、見つからず、軽い薬を受け取り帰宅しました。その後、パニック障害で最も恐ろしい予期不安が始まるのです。

